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法政大学大学院特定課題研究所 ヨーロッパ研究所

200 6 年 1 月 1 日より

   所長   羽場 久美子 

所属   法政大学社会学部 教授、EUジャン・モネ・チェア 

名称  ヨーロッパ研究所
主たる研究分野

 拡大EUをめぐる諸問題―民族、国家、境界線、安全保障―

 拡大EUと東アジアの地域協力・地域統合との比較研究

設置期間   設置決定日より 5年間 (2006―2011年)
設置場所

  法政大学

 千代田区富士見2−17−1 社会学部共同研究室 (1614)木曜

 町田市相原町4342 法政大学社会学部棟1118羽場久美子研究室

研究組織

所属(学部)

身 分

氏 名

共同

研究員

法政大学社会学部

法政大学大学院社会学研究科

法政大学社会学部

法政大学社会学部

法政大学社会学部

法政大学社会学部

法政大学社会学部

 教授、ジャン・モネ・チェア

 教授

 教授

 教授

 教授

 教授

 助教授

羽場 久美子 (所長 )

宮島 喬

徳安 彰

増田 正人

上林 千恵子

吉村 真子

佐藤 成基

法政大学法学部

法政大学法学部

 教授

 教授

鈴木 佑司

下斗米伸夫

客員研究員

中央大学経済学部 

一橋大学法学部

神戸大学法学部

 教授、EU学会理事長

 教授、EUIJ センター 校

 客員教授

田中 素香

山内 進

Silviu Jora

事務局

法政大学大学院社会学研究科

法政大学

 博士課程

 非常勤講師

渋谷 淳一

清水 聡

研究資金の概要  

 2006年から3年間で、EUより、360万円のグラント、文部科学省科学研究費より、4年間でほぼ410万の研究資金、計770万円程度の資金。さらに、文部科学省や、国際交流基金、EU、Jean Monnet Projectの基金も要請して、研究を発展させていく予定です。

 この基金を基礎に、大学院の特定課題研究所として、ヨーロッパ研究所を立ち上げ、上記の研究プロジェクトを5年に亙り推進する。プロジェクトは特に、拡大EU研究 ( 民族・移民、国家、境界線、安全保障 ) を中心とし、また拡大EUと東アジア地域協力との比較研究を行なう。

 大学院付置研究所として、大学院生の研究・教育にも寄与する研究活動を実践する。

 最終的に、その成果を著書として公刊する。

 今後、国内でも、科研費や国際交流基金に加え、野村、トヨタなどの外部資金も要請しつつ、5年間集中的に、拡大EUのプロジェクト研究を進めていく予定である。

1.拡大欧州、地域統合研究

 本研究所は、 2004 年 5 月に 25 カ国に拡大した拡大欧州の動向 について、 多角的・総合的 に検討を行うために設置される。

羽場久美子は、拡大EU・NATOの研究を中心に、中・東欧研究、冷戦、ナショナリズム研究を行ってきた。近年は、特に 25 カ国拡大後の欧州の国際関係・民族・国家・社会問題 に関心を持ち、とりわけ 拡大EUの境界線をめぐる動き に焦点を当てて研究を進めている。

共同研究員、

徳安彰氏 ( 法政大学 ) は世界システム論と社会学理論の観点から、拡大EU研究への貢献を行なう。

増田正人氏( 法政大学 ) はアメリカと欧州の国際金融比較の観点から、ドルとユーロの比較研究を行なう。

吉村真子氏 ( 法政大学 ) は、アジアの国際社会変容と労働力移動の立場から、拡大EUとアジアの地域協力の比較研究に重要な知的貢献を行なう。

上林千恵子氏( 法政大学 ) は、社会労働政策を研究され、現在特にイギリスの移民研究調査の立場から、ヨーロッパにおける移民研究をフォローしていただく。

佐藤茂基氏( 法政大学 ) は、ドイツとポーランドの国境線をめぐる国民国家と民族問題を研究し、ヨーロッパの東西境界線におけるマイノリティ研究に貢献していただく。

客員研究員

宮島喬氏 (顧問)は日本の学会を代表する社会学者、国際社会学の重鎮であり、マイノリティ、移民、シチズンシップを中心に、拡大EUと民族、地域統合について、総合的に検討する。

山内進氏 ( 一橋大学 ) は、中世の法制史の権威であり、ヨーロッパのドイツ中・東欧圏の法・政治を中心に、より長い歴史的なスパンで、中欧の政治についてご教授いただく。関東地域での EUIJ 研究センターの所長でもある。

下斗米伸夫氏 ( 法政大学 ) は、ロシア政治の第 1 人者であり、ロシアとアジアの冷戦史、ロシアの外交史にも卓越した研究成果を持たれ、ロシアとEUとの関係について検討いただく。

鈴木佑司氏 ( 法政大学 ) は、アジア・ ASEAN 研究の代表的研究者で、ジョン・ホプキンス大学での客員教授や平和学会会長を勤め、今回アジア地域の国際関係と拡大EUとの比較研究をお願いする。

 2006年から3年間で、EUより、360万円のグラント、文部科学省科学研究費より、4年間でほぼ410万の研究資金、計770万円程度の資金、さらに、文部科学省や、国際交流基金、EU、Jean Monnet Projectの基金も要請して、研究を発展させていく予定です。大学院特別付置研究所「ヨーロッパ研究所」は、 深く拡大欧州及びEUの研究を法政大学をセンターとして発展させ、さらに外部 ( 日本国内及び海外 ) のEU・ヨーロッパ研究者と連携しながら、 日本における拡大EU・地域統合研究を発展 させていく。

 具体的には、月1回、第3か第 4 の土・日曜日の午後に研究会を開く予定である。

 諸氏の参加を心よりお願いしたい。

 また大学院生も積極的に参加してもらい、研究の進展に寄与する。

2.拡大EUの、地域、国家、市民。EUの教訓と東アジアの地域協力

 ヨーロッパ研究所の研究テーマは、当面、次のような3つのプロジェクトからなる
◎は、暫定的なプロジェクト長
1.EUのマイノリティと市民 ( あるいはシチズンシップ) ( ◎宮島喬、羽場久美子、佐藤成基)
2.拡大EUと新加盟国:民主化、ナショナリズム ( ◎羽場久美子、小森田秋夫、下斗米伸夫)
3.東アジア、東南アジアの地域協力 ( ◎鈴木佑司、吉村真子、渋谷淳一)

 この研究会の特徴としては、中・東欧を取り込んだことによるEU自体の多様性、 Post Communism の体制転換、「ヨーロッパ化」、ナショナリズムの諸問題を考えていくなかで、東アジアのポスト冷戦、ポスト共産主義社会の変容にEUの教訓をどう生かすかを比較検討できればと考える。1と2を中心にしつつ、さらに東アジアとの比較研究について、発展させていきたい。

 研究会は、完全にオープンで、特に大学院生は歓迎する。

 これまでの活動として、

 2005.12 .拡大EUとオーストリア:オーストリア駐日大使の講演

 2006.3.  加えて、欧州連合欧州委員会や、欧州議会議員の来日などの際の講演会、EU内外各国とEUとの関係の研究報告会を組織する。出来れば、2007年度の科研 ( 基盤研究 A か B) に応募し、さらに資金を獲得して、現地調査、海外研究者との共同研究なども深める。

 あわせて、プロジェクト・テーマとして、 「拡大EUとの比較から見た東アジアの地域協力」 、とりわけ、 ASEAN 、中国、韓国などアジアの諸地域における地域協力関係と、民族・国家、移民、グローバリゼーション下での社会・システム変容、地域統合の可能性などの焦眉の課題 について、 拡大EUとの比較 の中から研究を発展させていくため、 大学内外の東アジア研究者とも連携 ・協力し、研究を深めていく。これらの活動により現在進行している 「東アジア共同体」の研究に対し、拡大EUとの比較研究の中で独自の問題提起を行うべく研究を進める。

 以上の目的から、 法政大学大学院付置研究所「ヨーロッパ研究所 」を設立し、法政大学を中心として 世界に発信できる「拡大EUから見た地域統合研究」 に関するセンターとしたい。国内では 東京大学、一橋大学、慶応大学、早稲田大学、京都大学などと提携し、国外では、英・ロンドン大学( LSE )、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校( UCLA ) , 仏・パリ大学国際関係研究所、ベルギー・欧州政策研究所、ハンガリー科学アカデミー、露・サンクトペテルブルク大学国際関係研究所、及び各地の第一線の研究者と提携 しながら、日本における 拡大欧州研究、地域統合研究 の水準を高め、発展させる。  また毎月行われる研究会には 全国および国外の研究者をも随時招聘 し、 大学院生を常に参加 させることで 院生レベルの欧州・地域統合研究の深化と発展を目指す ことをも企画している。


copyright 2006 法政大学大学院付属 ヨーロッパ研究所

事務局メールアドレス:info-s@iea.att.ne.jp